ゼネコン仕込み「木製サッシのコストダウン方法」教えます!

国内では、まだまだ普及途上ですが、自宅には木製サッシを採用することにしました。アルミサッシや複合サッシと比べて、①断熱性能が高いこと、②デザイン性に優れていることが大きな特徴です(デザインは好みによりますが笑)。

一方、デメリットとしては、①メンテナンスが必須であること、②設置コストが高いことです。①メンテナンスについては、諸条件によりますが、設置個所や状態によっては、3~5年程度で塗料の塗り直しが必要です。ただ、作業自体は簡単に自分でできるレベルなので、そこは覚悟して木製サッシの採用に踏み切りました。

木製サッシの設置コスト

つぎに②設置コストの問題です。木製サッシメーカーは国内にいくつかありますが、以前ゼネコンに勤めていたときに一度お世話になったことがある山形県のアルスさんにお願いすることにしました。

以前お世話になった際、3社に見積もりを依頼しましたが、アルスさんが一番安く、何より社長を始めスタッフの皆さんの対応が素晴らしかったので、今回の自宅建築もお願いすることにしました。

【参考】ゼネコン時代の相見積り結果(枠のみ・ガラス含まず)
・アルス(山形県):450万円(100%)
・Yウッド(新潟県):530万円(118%)
・K製作所(新潟県):660万円(147%)

アルスさんが最も安かったとはいえ、施工業者から出てきた今回の見積りも税別410万円と非常に高額です。ここに施工業者の管理費が2割程度のるので、総額は税別で492万円になってしまいます。税込530万円です。。

見積りをよく見ると、サッシ枠とガラスで分けたときに、ガラスの金額が気になりました。少しでもコストダウンするために、施工業者と相談して、ガラス工事を別途工事にすることを認めてもらいました。別途工事にすると、ガラス屋と施主である私の直接契約になりますので、施工業者の管理費(約2割)が発生しなくなります。

単純に、施工業者の売上が減少する話ですが、快く認めていただきました。今回の家づくりは本当に施工業者にも恵まれました。感謝です。さらに、ガラスはゼネコン時代によくお世話になっていた業者に私から直接依頼し、コストダウンを図りました。

当初は、以下の合計で税別492万円でしたが、
・サッシ:234万円(アルス)
・ガラス:176万円(アルス)
・管理費:82万円(施工業者)

ガラス工事を別途工事化することで、以下合計で税別437万円になりました。
・サッシ234万円(変更なし)
・管理費46万円(サッシ234万円の20%)
・ガラス157万円(別途工事)

こうして当初の見積もりから、55万円(税別)、11.3%コストダウンすることができました。同じ製品を入れるのに、調達方法や発注方法によってその金額が変わるのが大きく変わるのが建築業界です。家を建てる際は、必ず知り合いの建築士や現場監督にご相談することをオススメします!また別の記事木製サッシの断熱性能についてご紹介したいと思います。