現在、新築中の自宅では太陽光発電システムを導入することにしました。私は「不動産投資」を生業にしているせいか、物事をすぐに利回りや投資効率で考える悪い癖があります笑
今回は「新築時に太陽光発電システムの設置を検討しているけど、良いも悪いも、右も左もわからない!」という方向けに、太陽光発電システムを設置すべきなのかを金銭面に絞ってご説明します。
太陽光発電システムの設置コスト
結論から言うと、投資効率の観点から見ても、太陽光発電システムは悪くありません。 J-PEC(太陽光発電普及拡大センター)が公表している最新データ(平成26年度住宅用補助金交付決定データ)によると、①平均設置容量は4.26kW、②平均システム価格は36.7万円/kWだそうです。
詳しくは、別記事で書きますが、36.7万円/kWは高過ぎます。建築の相場を知らない素人の方は、こんなに高い金額を支払わされているのかと驚きました。
搭載容量が違うので参考ではありますが、私は25万円/kW以下で設置することになりました。J-PEC公表の平均価格より3割以上安い金額です。
ここではあえて、J-PECのデータをそのまま採用して試算します。もっとも平均的な設置コストは、4.26KW × 36.7万円 = 156.3万円です。
太陽光発電システムの発電金額
4.26kWの太陽光発電システムを設置した場合、年間の発電量は約4,260kWhとなります(日射量により地域差はあります)。
太陽光発電システムは、この発電した電気を①自宅内で使用し、②余った分は電力会社に売却することができます。
①購入する電力量が削減(電気料金の節約)され、
②売電収入を得ることができます。
つまり、①と②の合計が太陽光発電システムを設置したことによる金銭的なメリットと言えます。
具体的にいくらかというと、どれくらい①自宅内で使用するか(①と②のバランス)で変わりますが、 ②は全国共通で31円/kWh、①は中部電力の場合、28円/kWh(デイタイム料金)のため、 家で使わずに、できるだけ売却した方が得です。
ここでは、簡便的に①と②が50%ずつとして試算します。
①28円/kWh × 2,130kWh = 59,640円
②31円/kWh × 2,130kWh = 66,030円
太陽光発電システム4.26kWを設置した場合の金額的なメリットは、年間125,670円です。これを設置コストで割り戻すと、
125,670円 ÷ 1,563,000円 = 約8.0%の利回りです。
太陽光発電システム VS 定期預金
不動産投資用の物件と違って、それだけを売却するという訳にはいきませんが、空室リスクや修繕費用もかからず、ほぼ確定的に8%の利回りが期待できるのは悪くありません。私の大嫌いな定期預金の利息(0.150%)の53倍の利回りです!笑
※2017年5月現在 オリックス銀行 定期預金利息(100万円以上)
投資効率的な観点からは、156.3万円預けておける余剰資金があるなら、太陽光発電システムを設置するべきということですね。
しかも、途中でご紹介した通り、25万円/kWで設置できた場合、設置コストは106.5万円(25万円 × 4.26kW)で済みますので、利回りは11.8%になります。もう設置しない理由はどこにもないのです!笑