先日、賃貸用マンションのリフォームのお手伝いに行ってきました。「退去が重なり、キャッシュフローがマイナスになって困っている」とのことで、コンサルティング業務をお任せいただくことになったY様のマンションです。築年数が経っているので、適切な修繕が必要なことと募集条件の見直しをご提案させていただきました。
現状は空室が多く、キャッシュフローが厳しい状態になってはいますが、資産性が高く、キャッシュフローが改善されれば、かなり良い物件になるというのが私の感想です。改善計画の1つとして、今回は手軽にできるダイノックシートを利用したキッチンのリフォームを行うことにしました。
ダイノックシートはコツさえ掴んでしまえば、素人でも簡単に貼れるので、キッチンやドア等は自分で貼ることをオススメしています。業者に依頼すると、1人工で20,000円~25,000円程度かかりますが、自分で貼ればかかるのは材料費だけなので、費用を大幅に節約することができます。
築古物件は新築と比べると家賃も安いので、投資的観点からコストダウンが非常に重要です。入居者も築古物件にそこまで求めていないケースが多いので、過剰なリフォーム、支出にならないように注意しましょう。
ダイノックシートはインターネットで購入していただきました。今回はY様と相談し、アクセントとなるように木目柄(WG-865)を選択しました。貼り方も最近の流行である横使いにしたことがポイントです。幅は122cm、長さ10cm単位で購入が可能です。今回は3m分購入していただきました(398円/10cm × 3m = 11,940円)。ちなみに単色で半額(200円/10cm)程度のものから、特殊加工された500円以上/10cmの高額なものもあります。
ダイノックシートの貼り方
現状のキッチンはどうしても古さを感じてしまいます。ダイノックシート貼って少しでも魅力的なキッチンにしたいと思います。
まずはビスを外して、扉を取り外します。取っ手も一緒に取り外しましょう。
扉より3cm程度大きめにダイノックシートを切り取ります。
剥離紙をはがし、ヘラを使い丁寧にシートを貼っていきます。
端の部分は剥がれたりしないように特に丁寧に処理します。
ヘラ等を使い、余った部分をカッターで丁寧に切り取ります。
余分なシートをカットしました。
あとは扉を元に戻して作業完了です。
今回、Y様に初めてチャレンジしていただきましたが、およそ90分で終わりました。当然、細かいシワ等はできますが、賃貸用としては十分過ぎる完成度です。Y様も仕上がりに満足され、施工のコツも掴まれたようで、残りの空室もご自身で貼り替えるとのことでした。ダイノックシートを自分で貼れるようになると、リフォームの幅も広がりますし、不要な人工代を削減できますので、ぜひチャレンジしてみてください!