カイエンとレヴァンテを徹底比較!税金面までトータルで考えた結果・・・

以前の記事で書いた通り、会社名義で車を購入することは、非常に有効な節税策です。特に「4年落ちの中古車」の破壊力は凄まじいものがあります。

今回、私も新設法人の社用車を購入することにしました。不動産賃貸業の良い所は、他の業種と比べて将来の収支予測が立てやすい点が挙げられます。

入退去によって賃料収入の多少の上下はあるにせよ、「入居者が全員退去してしまう」などの非常事態が発生する確率は決して高くありません。

(それでも、まったくゼロではないので、数億円するような高額物件を1棟所有するよりは、数千万円程度の物件を複数所有するなどのリスクヘッジは必要です。)

所有物件のここ数年の入居率から事業収支を立ててみると、年間200万円程度の経費(減価償却費)があると、収支バランスが良いため、新車で1,200万円くらいの車を購入することにしました。

最大のポイントは、値崩れしにくい「リセールバリューの高い車」を選ぶことです。今回は、ポルシェの「カイエン」とマセラティの「レヴァンテ」で検討しました。

フルモデルチェンジを控えた「カイエン」

カイエンはもともと乗りたいと思っていた車ですが、2017年秋に開催されるフランクフルトのモーターショーで、フルモデルチェンジの発表がほぼ確実視されている状況です。

現行モデルを購入すると、すぐに型落ちになってしまうため、リセールバリューの面では決して有利と言えません。また、新モデルはデザインや価格等、正確な情報は一切公表されていないため、動きの取りようがありません。

デリバリー約半年の「レヴァンテ」

一方、レヴァンテは2016年10月からデリバリーが開始されたばかりですので、ここ数年でフルモデルチェンジされる可能性がなく、現行カイエンと比較すると有利です。

また、販売台数もカイエンと比べるとまだまだ少なく、カーセンサーで検索してみても、レヴァンテの中古車は1台しかヒットしません(2017.05.05現在)。

しかも、新車価格1,279万円のレヴァンテSが、2016年式・走行距離7,000kmで1,580万円で販売されています。オプションが300万円分ついていたとしても、新車と同額です。

実際のオプションはそこまでついていないと思いますので、新車価格を上回る価格設定です。新車で購入する場合、納車まで8ヵ月くらいかかるので、この価格でも売れると判断されているのだと思います。

マセラティの販売戦略としても、過剰供給はしない方針のようですので、現行カイエンよりも値崩れが発生しにくいと判断しました。

レヴァンテを試乗した感想

以上の理由から、投資回収効率的に見ても、現行カイエンよりもレヴァンテの方が高いと判断し、レヴァンテを第一候補にしました。以下、決定するにあたりレヴァンテに試乗した感想です。

①秀逸な「マセラティサウンド(エンジン音)」

数年前、「ストラディヴァリウス」と「マセラティサウンド」の「明瞭な整数次倍音がある」などの共通点が話題になっていましたが、それが感覚的に理解できました。細かいことはわかりませんが、とにかくテンションが上がるんです!笑

特にスポーツモードにしたときのエキゾーストノートは鳥肌が立ちます。明らかにドイツ車とは違いました。私は車に詳しくありませんが、「さすがフェラーリのマラネッロ工場で作られたエンジン!」という印象をもちました。

②cassinaに通じる本格イタリアンレザー

内装もイタリアらしさが十二分に発揮されていました。本格的なイタリアレザーシートで、cassinaの家具と通じるものを感じました。レザーが大好きなので、私にとってかなり大きなポイントでした。

③充実した標準装備

高速走行からオフロードにまで対応した6段階のエアサスまで標準装備されています。カイエンと比べると追加オプションがあまりかかりません。暫定ですが、コーティング等も含めて150万円程度のオプションで収まりそうです。

車は僅差、営業は大差

外観デザインはカイエンの方が好みだったため、車としての差は僅差でしたが、営業はマセラティの圧勝でした。

ポルシェの営業は、こちらの都合は無視して、現行カイエンの在庫車をすぐに売ろうと必死です。フルモデルチェンジを控えていて、現行カイエンの在庫処分が重要経営課題なのは理解できます。会社からもそのような指示も出ていることでしょう(そのための金利キャンペーンも展開されています)。

経理上の理由から、すぐの納車は好ましくないことを伝え、現行カイエンにするにしても、在庫車から選ぶのではなく、オーダーで注文することを伝えるとあきらかに不愉快そうにしていました。

1,000万円を超える高級車を購入するのに、不愉快そうにされてはたまったものではありません。経理上の書類の作成についても非・協力的でした。基本的なことですが、革靴も磨いていないですし、高級車の営業としては残念ながら失格です。

こうして、車は僅差、営業は大差でレヴァンテを購入することにしました!2018年1月納車予定です!静岡県内ではまだ3台しか納車されていないそうなので、今後すれ違ったら思わず振り返ってしまいそうです笑